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2005年 06月 13日
中山文科相の慰安婦発言に中韓両国が猛反発、官房長官が釈明しました。
正直「またか」という思いです。 国家としてきちんとモノを言わず、問題を先送りにするから 閣僚の「不用意な」発言が出続けるのです。 日本政府は(中韓両国を納得させられなくても) 国際的に大義名分が立つ行動(*1)を起こし、 そのうえで「日本軍がアジア女性を強制連行した確かな証拠を提示しろ(*2)」とか 「日本の歴史教育(≠歴史研究)[i]への抗議は内政干渉である」とか 「日本がODAなどで巨額の援助をした事実を 中韓両国政府が伏せているのは遺憾である」とか言えばよいと思います。 上の意見には誤りが含まれているかもしれませんが、 とにかく正直な意見をぶつけられる土壌を作るのが大事だと考えます。 *1立花隆氏の指摘のように、小泉首相に 中韓両国の戦争殉難者の碑の前で手を合わせて謝罪させるなど。 *2慰安婦の存在そのものは日本政府が認めています。 慰安婦となられた方々の女性としての名誉と尊厳を傷つけた点についても 日本政府が認めています。その反省が「アジア女性基金」への 継続的な協力という行動につながっています[2]。 強制連行があったか否かについては下記「調査結果」[1]では 微妙な言い回しをしています。 (20:00 追記) 「高度な政治判断」などがあって言ってはならない事柄もあるのでしょうが、 それは中韓両国の言いなり/国益が衝突する場面での ダンマリを決め込んでよい理由にならないと考えます。 国家として言うべきことはきちんと言ってほしいと思います。 関連サイト: 外務省>各国・地域情勢>アジア 「戦後60周年」 [1]慰安婦問題の調査結果 1993/08/04 [2]慰安婦問題に対する日本政府の施策 2005/02 [3]北口堂通信 t_kitaguchi_1981様 中山文科相の発言は妄言だろうか? 6/13 1:50 参考図書: [i]『悪の民主主義 民主主義原論』小室直樹(青春出版社) pp.62-69 [ii]『韓国とディベートする』北岡俊明(総合法令) pp.41-57 ※北口堂通信の記事、コメントが指摘する商行為としての慰安婦と 「従軍」慰安婦の違いなどに関する記載があります
by tklo3
| 2005-06-13 19:28
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