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2005年 06月 19日
昨日に引き続き、総合学習に関する話題です。
ゆうべ勢いで投稿したあとに、よそ様のブログを拝読しましたが、 参考になることも多く自分用に記録に残しておこうと思いました。 まずは zirconien さんのブログ・風信子石から、 授業も「アウトソーシング」しちゃえばいいのに <総合学習に対する評価>という記事について。 うまくやって当たり前、ミスしたら厳しく糾弾される というのは何も教員に限った話ではなく(例:JR 西日本)、 社会全体に余裕がなくなり、お互いを見る目が厳しくなっているのだと思います。 同じ教育の分野でも予備校では授業アンケートが実施され、 評価の芳しくない先生は辞めさせられます。大学だってそうなりつつあります。 小中学校の先生は少なくとも成果を挙げられなかったときの 責任の問われ方に関しては甘いと思います。 しかし、そんなことより zirconien さんの意見で素晴らしいのと思ったのは 次の部分(※原文に赤字や緑字による強調はありません):
主として子供相手に科学実験などをしてみせる「先生」がもてはやされている。 フリーであるこのような人でもいいし、 地域で特定の学校に属さない先生を用意して各校を巡回して授業をする ということをもっと取り入れたらいいんじゃないだろうか。 理科分野だけじゃなくて体育や数学、社会分野などにも取り入れて 学校内の教員だけで全部をまかなうなんてことは考えず もっと授業もアウトソーシングしたらいい。 アウトソーシングという言葉から、教員免許を持たない人による授業を真っ先に連想し、 (実現は難しいのでは)などと思っていましたが確かにこれは名案です。 後ろ向きな意見しか持っていなかった私にしてみれば まさにジルコニアの輝きによって目から鱗が落ちる思いをしました。 次に tianpian さんのブログ・書逍遙から、 総合的な学習の時間が苦手な教師たちという記事について。 昨日の記事にも書きましたが、私は > 知識のないところから、向学心や知識を関連付ける力が > いきなり生まれるとは思えない という考えを持っていて、tianpian さんの
次第に緩やかにしていくのが道理だと思うのだが。 という意見にはわが意を得たり、と言うか大いに勇気付けられました。また、
自分が新しい学力観の必要性を実社会でより実感しているからかもしれない。 自分で課題を見つけて解決方法を見いだしていくことのできる人でないと、 会社で生きていけないもの。 の部分は、総合学習を保護者が支持している理由を 的確に捉えた指摘であると思います。 最後に exe138812 さんのブログ・リウエン亭のおつまみから、 総合学習ほどという記事について。 exe138812 さんの記事はよく読ませていただいており、 紹介するのが遅すぎた感もあります。 タイトルにもなっている冒頭の文章:
違うのは、当たり外れが出ることに対するスタンスの違いだと思います。 私は「実力のない先生が総合学習を機能させられない理由を 忙しさのせいに転嫁してしまっている」と疑ってかかり、昨日の記事でも >「基礎学力をみっちり+総合学習」ができるのならもちろんやってほしい、 >「忙しくて」できないと言うのなら基礎学力を優先的に。 と書きました。 これに対し、exe138812 さんは
心からあの先生達には「ありがとうございます!」と大きい声で言えるよ。 (中略) たしかに、中学校レベルの学習内容を結合させるのは難しいとは思うけども、 でも、これを教えることは、生徒の人生に於いて無駄ではないと思う。 その後の人生のプラスにしている」のだと思いました。 こうして色々な意見を拝読して、 昨日の私の意見は少し後ろ向きにすぎたかな、と思っています。 もともと総合学習の理念自体には賛成だったのですが、 「うまくいかないんならやめて」じゃなくて 「どうしたらうまくいくのかということをもっと真剣に考える」のでないと、 自分の子供に対しても不誠実である、と思いました。
by tklo3
| 2005-06-19 12:36
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