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2006年 01月 10日
あいかわらずワンテンポずつ乗り遅れていますが、
今日2件目の投稿は Excite スポーツニュースより<高校サッカー>野洲が初優勝 滋賀代表の全国制覇も初(=毎日新聞)というニュースを取り上げます。 記事によると、
東京・国立競技場に3万1782人の観客を集めて行われ、 滋賀県代表の野洲(やす)が延長の末、 2―1で鹿児島実(鹿児島)を降して初優勝した。 野洲は3年ぶり2度目の出場で、滋賀県勢に初めての優勝をもたらした。 近畿勢の優勝は第52回大会の北陽(大阪)以来、32大会ぶりで、 開催地が首都圏に移ってからは初めて。 鹿児島実は史上9校目の連覇はならなかった。 野洲は延長後半7分、鮮やかなパス回しから 途中出場の滝川が決勝点を奪った。 通算5得点の鹿児島実・迫田が得点王となった。 ○野洲2ー1鹿児島実● 鹿児島実の猛攻に粘り強く耐えた野洲が、 ワンチャンスを生かして競り勝った。 前半23分、荒堀のゴールで先制したものの、 後半はパワーで上回る鹿実の猛攻に防戦一方となり、 後半34分に鹿実の迫田に決められて同点となった。 延長に入っても鹿実が押し込んだが、 後半5分過ぎにDF西岡が足を痛めて治療のため一時退場。 マークが乱れている間に、野洲が得意のパス回しで崩し、滝川が決めた。 準決勝まで無失点の鹿実は、力強い攻撃と豊富な運動量で 主導権は握ったが、同点としたあとの勢いを生かせなかった。 ▽日本サッカー協会・川淵三郎会長 かつて東福岡が出場したときも衝撃的だったが、 今回はそれ以来の気持ちだ。 こんなにおもろしいサッカーをした野洲に感謝したい。 鹿児島実もバランスのとれたいいチーム。 楽しくサッカーを見られたのは久しぶりだった。 ◇野洲 最後まで貫いた攻めの意識と判断力 左から右へ、大きなサイドチェンジが、攻撃に転じる合図となった。 延長後半終了間際。相手の波状攻撃を何とかしのぎ、 野洲のDF田中がようやくセカンドボールを得た。 すかさず、自陣左から右前線へとロングフィード。 これを受けた乾が周囲を見回した。 その瞬間、野洲の11人はゴールを目指すプロセスを理解した。 ドリブルが得意な乾。内へと切れ込み、 平原とすれ違いざまにヒールパスを出した。 「僕が内に走れば、外にスペースが出来る」と乾。 司令塔・平原は「セオリーです」と事もなげに前線へスルーパスを送った。 そこに走りこんだのはボランチの中川。 「ヒールもスルーも予想していた。中のFWも見えていた。 PKは嫌なので、ここで決めようと攻め上がった」。 中央への鋭いクロスをFW滝川が右足で詰めたとき、 残り時間はわずかだった。 延長にもつれた時点で、鹿児島実が有利。 「スタミナは向こうが上。ずっと走りっぱなしで、さすがだと思った」 と平原は肩をすくめた。足の止まった野洲は必死にしのぎながらも、 同点のままPK戦に希望をつなぐ気はなかった。 狭いエリアでのミニゲームで各選手は個人技を磨き、 チームメートの持ち味を理解した。 「その持ち味を生かすために、みんながどう動くか理解している。 決め事ではないが、野洲の選手は瞬時の判断でそれができる」 と山本監督は話す。「鹿実の厳しいプレスにも、前に出るしかない」。 最後まで貫いた攻めの意識と判断力の高さが、 終了間際の決勝ゴールと初の栄冠につながった。【田内隆弘】 ◇鹿児島実 「想定外」プレーの連続にピンチ続き 捨て身の反撃も実らなかった。 1点を追う鹿児島実の松沢総監督は延長後半ロスタイム、 相手陣内でFKを得ると、GK溝ノ上を敵ゴール前に上げた。 その溝ノ上の頭上めがけて何本もクロスを放り込み、 もしやと思わせる見せ場は作ったが、最後は時間切れ。 連覇の夢が途絶えた選手たちは、泣きながら崩れ落ちた。 野洲の自由奔放なスタイルのサッカーに、最後まで翻ろうされた。 主将の赤尾は「今までの相手とは球離れが違った。 パスの出どころをつかみ切れなかった」と悔しがった。 個々の技量で上回る相手に対しては、 「パワーとスピードで補ってきた」(松沢総監督)というのが今季のチーム。 だが、前線でターゲット役をこなしてきたエースFW栫(かこい)が 警告累積で出場できなかったのが響いた。 県予選から連続無失点を誇ってきた守備陣も、 「想定外」のプレーの連続にピンチが続き、 前半23分、10試合目にして初失点を喫した。 その後は耐えて追加点を許さず、後半34分、 迫田の今大会単独トップの5得点目となるゴールで一度は追いつく。 だが、延長後半、守備の要のDF西岡が足を痛めてピッチ外で手当てを受け、 1人少ない人数で戦うなかで痛恨の失点。 再び追いつくだけの余力は、もう残っていなかった。 松沢総監督は「今は全国でも100~150くらいの学校が 全国優勝できるまで底上げされている。その中でも野洲は、 しっかりした技術、戦術を持っていた」と勝者をたたえた。【安間徹】 ○…決勝点を決めた野洲のFW滝川は「パスが来ると味方を信じていた。 チームの仲間のおかげ」と振り返った。 投入された後半は味方が劣勢の局面。 前線からの守りが山本監督の指示だったが、土壇場で大きな仕事をした。 今大会は切り札的な存在として活躍。 「『高校サッカーを変える』と大口をたたいてしまったが、 あのゴールが野洲のサッカーの魅力。 信念を貫いてよかった」と誇らしげだった。 ○…警告累積でスタンドからの観戦になった鹿児島実のFW栫は 「みんな精いっぱいがんばってくれたので、悔いはない」と言った。 卒業後はJ2鳥栖でプレーする。松沢総監督は 「点を取ってヒーローになるよりも、イエロー2枚で出られずに 悔しい思いをした方が、彼の人生にはプラスになるはず」と慰めていた。 野洲の決勝点のリプレイは見ました。いや、うまいもんですね。 「高校サッカーに新風を吹き込んだ」と評されたのもわかるような気がします。 ただ、野洲の快挙がここまで輝きを放つのも、決勝の相手である鹿実が 昨年の覇者にしてこの試合まで9試合すべて無失点という 素晴らしい相手だったからだということを忘れてはなりません。 記事を読む限りですが、松沢総監督の態度も教育者として立派であると思います。
by tklo3
| 2006-01-10 14:56
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